太宰治 「正義と微笑」 

勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。

植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。

勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記(あんき)している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。

学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! 

笹川能孝主宰 経済結社SSA

あのリーマンショックが起きて2ケ月後という時期、平成20年11月5日。

会員#001・有田明浩氏の入会によって、本会はこの大和の土地に生を授けられた。
本会に集う経営者には、いくつか共通する点がある。

  • 既存経営者団体の枠には、決しておさまらぬ広大な器を有する。
  • 経営者としての人格向上(社格の昇華)のために、何からも貪欲に「学ぶ気概」を有する。
  • ユーモアとユニークさといった人柄に加えて、人が持ち得ぬ視点と同時に具体的な行動力を有する。

今日もいつもの如く、映画“オーシャンズ11“のメンバーが、ある東京・銀座の住処へ人知れず集う。自らと問答し、同志らと語らい、食を共に摂る。言語では決して語り得ぬメンバーの魅力が、ほかのメンバーらとの間で「気の交換」をされていく姿は、格好がいい。
その日限りの、その時間を一緒に過ごせることを励みとし、二次会は行われないSSAを三々五々みな静かに帰っていく。これが、摩訶不思議な経済結社SSAの姿である。

平成20年11月5日発足。
平成26年3月第60回記念フォーラム(独立行政法人 日本学生支援機構 理事長 遠藤勝裕氏、前衆議院議員 笹川たかし氏の対談)。
平成27年3月霞が関官僚との情報交換場 “ 霞が関未来会議 ”開始。
平成28年2月中国公共外交協会(第九代外務大臣:李肇星会長)、民間外交団体代表らと意見交換のため、会員有志を伴い北京訪問。
7月“ 笹川流 ”を出版(東京、名古屋、大阪、神戸、岡山、福岡にて出版記念会を開催)。
平成29年10月 会員・洪スパル氏死去。
平成30年3月” 笹川流 ” 出版記念会(中国・香港)にて開催。
“霞が関未来会議  ”に若手官僚が登壇開始。
令和元年2月第100回を迎える。

結社:何らかの目的共通の目的・関心を満足させるために、一定の約束事のもとに、平等な権利及び資格を与えられ、自発的に加入したメンバーによって運営される。日本国憲法に定められる「結社の自由」により、政治的・宗教的にとどまらず、様々な種別の結社を組織することが保証されている。

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